公務員についての基本的事項

1.公務員試験の種類
  公務員の種類は,おおむね下表のとおりです。

区 分 職種による試験区分




T 種 行政,法律,経済,人間科学I,人間科学U(教育・福祉・社会系),理工I(一般工学系),理工U(数理科学系),理工V(物理・地球科学系),理工W(化学・生物・薬学系),農学I(農業科学系 ),農学U(農業工学系),農学V(森林・自然環境系),農学W(水産系)
T 種 行政,図書館学,物理,電気・電子・情報,機械,土木,建築,化学,資源工学,農学,農業土木,林学
その他 国税専門官,労働基準監督官,法務教官,航空管制官,外務省専門職員,国立国会図書館職員,裁判所事務官T種・U種,家庭裁判所調査官T種,防衛庁職員




上 級 (各地方庁募集要項による)行政,心理,社会福祉,警察事務,国際,土木等
中 級 行政事務,保母,司書,栄養士,学校事務,建築等
初 級 行政事務,学校事務等

2.一次試験から採用まで
  国家公務員の場合は,試験に合格するだけでなく,官庁から採用内定をもらうことが必要です。
  また,地方公務員は採用予定者数にあわせて合格を出しますので,最終合格=採用内定となる場合が
 ほとんどです。

  4月 国家公務員試験の概要が発表されます。
    受験願書配布及び受付開始
  5月 受付手続締切
  
  6月 一次試験実施
    地方上級等一次試験実施
  7月 一次試験合格発表(合同説明会・官庁訪問開始)
    二次試験実施(一次試験合格者のみ)
  8月 最終合格発表
     (以後,官庁ごとに採用面接を実施 → 採用内定)

  ※ 種類によって,多少スケジュールが違いますので注視してください。

参 考
 国家公務員採用T種(試験種目・試験の方法)の場合

試験 試験種類 解答時間 配点比率 職種による試験区分





教養試験
(多枝選択式)

全区分・・・・3時間

210 公務員として必要な一般的な知識及び知能についての筆記試験
出題数は55題,うち25題(時事[3],文章理解[8],判断・数的推理[10],資料解釈[4])は必須とし,残りの30題(自然,人文,社会各[10])から20題を選択

専門試験
(多枝選択式)

全区分・・3時間30分

310 各試験の区分に応じて必要な専門的知識,技術などの能力についての筆記試験




専門試験
(記述式)

法律・・・3時間30分
法律以外・・・
3時間

210

各試験の区分に応じて必要な専門的知識,技術などの能力についての筆記試験
総合試験
(記述式)

全区分・・・・3時間

110 総合的な判断力,思考力などの能力についての筆記試験
2
題のうち1題を選択
人物試験   210 人柄などについての個別面接

(注)1 [ ]内の数字は出題予定数です。
   2 第2次試験(6月1日の筆記試験)の際,人物試験の参考とするため,性格検査を行います。
   3 「理工 I」区分において,第2次試験の専門試験(記述式)で建築設計又は都市設計を選択す
    る予定である者は,直定規(
30p程度)1本,直角三角定規(45-45-90゚)1枚,赤及び
    青鉛筆を1本用意してください。なお,上記以外の製定規,雲型定規,三角スケール,分度器,

    コンパス,消し板,円・だ円・正三角形・正方形及び文字図形用の型板
(テンプレート),電動
     消しゴ
ム,卓上計算機などの製図道具の使用はできません。
   4 合格者の決定方法の詳細については,人事院のHPで確認してください